矯正治療を行なうに当たって、リスクやデメリットも存在します。
心配なことやご不明な点が出てきた場合、いつでも遠慮なくご質問ください。


★矯正治療における一般的なリスク・デメリット★

・成人矯正の場合は装置装着後、歯に力がかかり始めてから2~3日がピークで痛みがあります。一週間程で痛みは治まりますが、それ以降も固いものを噛むと痛いです。(矯正治療は歯を圧迫して歯根の周りの靭帯に炎症を起こすことによって歯の周りの骨が吸収したり再生したりして歯が動いていきますが、歯の周りの靭帯は圧力を感じる器官なので、歯に圧力がかかると痛いです。)
 小児矯正で使う取り外しの装置では歯の痛みはほとんどありません。

・矯正治療は歯周組織の代謝を利用するため、歯の動きには個人差があります。治療期間は個人の細胞活性、代謝、生活習慣、患者様の協力度などにより前後するため、予定より長くなることがあります。

・矯正器具の周囲は汚れが溜まりやすい為、歯みがきが不足していると虫歯や歯周病の原因になってしまいます。矯正治療中は特に口腔清掃状態に気を付けましょう。

・歯の重なりが強い部位は歯間部の歯茎が少ない為、歯並びが改善すると歯茎が存在しない部分が黒く抜けて見える、いわゆるブラックトライアングルが生じます。

・歯を移動することにより、歯根は少し短くなります。一般的には歯の寿命には関係ないと言われていますが、歯周病が併発していて骨に埋まっている歯根の長さが元々短い場合は歯の寿命に影響を与える可能性があります。

・過去に歯を強くぶつけた等の外傷の既往や、歯が生えてくる時期に炎症が起こっていた等の原因により、歯と骨が癒着していることがごく稀あります。その場合その歯は動かすことが難しいため、その歯に合わせて矯正をしたり、かぶせ物で歯の方向を変えたり、抜歯してブリッジ等になる可能性があります。

・矯正治療により歯の神経にも負荷がかかる為、治療中は知覚過敏の症状が出ることがあります。また、ごく稀に、神経が強い炎症を起こし虫歯のような痛みが出ることがあります。その場合、神経の回復を待つ為に数か月矯正治療を中断する必要があります。



上記以外でも心配なことがあればいつでもご相談ください。